ご無沙汰しております(汗)
すっかりブログ更新が遅くなりましたが、フィレンツェ篇、再開いたします(^-^;)
ミラノ、シエナ、サンジミニャーノと、フィレンツェに着いて早々フィレンツェ以外の都市ばかりまわっていた私ですが、滞在4日目からは本格的にフィレンツェ巡りを開始です。
先ずは朝イチで向かったのがSMN駅傍のインフォメーションセンター。
この中で買ったのが写真のFirenze Cardです。
パリのmuseum passみたいな感じで、これを買うとこのカードが使える美術館や博物館がスイスイっと入れます。(ただし、教会は入場料払わなきゃダメです。)
72時間有効ですが、各施設一回のみの有効です(ここが何回でも入れるパリとは違うのでちょっと不満ですが・・・)。
私はこのカードがある事を直前に教えて貰って知ったので、『フィレンツェではとにかく3日間は丸々美術館巡りに使う』と決めて行きましたσ(^-^;)
そうでない方は、結構計画して行く場所を決めないと金額分まわれないので、あまり購入はオススメしません。。
あと、時期によっては予約をした方がスムーズな場合もありますので、旅の計画に合わせて使うかどうするかを決めた方が良いと思います(^^)ノ
午前中はS.M.N教会からスタートし、幾つかの教会をまわりました。
中でもアルノ川向こうのbasilica di santo spirito(写真三番目)は感動でした。ここには私の大好きなFillipino Lippiの作品があります。
滞在中3回も行きました(^-^)
教会を堪能した後は、ベッキオ宮へ。
1月にフィレンツェに行った時は中に入れないまま終わってしまったので、今回は楽しみにしていました。
歴史、建物自体もさることながら、ヴァザーリの壁画でも有名です。
ですが・・・私が今回凄く惹かれたのは写真の棚。
これ、絵の部分、なんと全て石なんですよ。
後でフィレンツェに詳しいAさん(signa在住でフィレンツェでお勤めされています)に話を聞くと、これはモザイクなのだそう。
一般的に思い描く、小さなブロック状の石を絵にするモザイク画とは違いますが、彼女曰く『フィレンツェ風モザイク』だそうです。
どちらかというと、象嵌に近い作り方の様です。
しかしパーツパーツを細かく分ける上に、削ったりヤスリをかけたりと手間を考えると相当時間もかかる事でしょう。
石にも目がありますし、面積も広いので割れる事も予想出来ます。
大学時代にちょっとだけ石の授業を取ってたので(大理石の彫刻もやりました)、この細かさと仕事の美しさに感動しきりでした。
あまりに私が興奮していると、このモザイク作品ばかりを集めた美術館が在る事を教えてくれました。しかも泊まっているホテルからめちゃ近く。
なので、この話はまた別の日に。
変な所ばかり目がいく私・・・。
作品群も素晴らしいのですが、上の写真、ご覧下さい!
これ、天上の細工なのです。
細かくて美しいですよね。
部屋毎に違うんです。三枚目は百合の紋章が入ってますね。
こういう仕事に滅法弱い。ウットリ見とれてしまいます。。。
上をずっと向いていたので首が痛くなった程(^-^;)
どこの部屋か・・・皆様も行く機会がありましたら是非探してみて下さいね。
ヴェッキオ宮を後にして、Cattedrale di Santa Maria del Fioreを横切ります。
本当は入りたかったけど・・・ものすごーーーーーーーーーーーい行列で諦めました(-_-;)
別の日に再チャレンジ!です(^-^;)
三枚目の写真、ご存知ですか?
ポルチェッリーノ(=子豚)と地元の人に呼ばれているこのイノシシは、
フィレンツェの中心街のど真ん中、レプッブリカ広場から徒歩ですぐの小さな広場にいます。
このイノシシの鼻をなでると、またフィレンツェに戻って来られるというジンクスがあるらしく、多くの観光客が鼻をナデナデ。
皆撫でるので、お鼻だけ妙にピカピカw
私も三度目のフィレンツェが叶う様に撫でてきました( ´艸`)
そして次はジョヴァンニ洗礼堂(Battistero di San Giovanni) に。
八角形の建物で、外観と中のイメージが随分違います。
内部は全て黄金色のモザイク画で、その精巧な作りには圧倒されます。
一時間以上中で上を見ていました。
(この日は上ばかり見ていた気がします・・・笑)
この後、外の『天国への門』の前で先程書いたAさんと待ち合わせ。一緒にアカデミア美術館へ行きました(*´∇`*)
オリジナルのダビデ像に感動。
かなりじっくり像の周りを歩いてきました。
(多くの観光客が訪れるので、当然写真撮ろうとする人も続出。写真撮るな!と怒鳴り続ける警備員の声がちょっと五月蝿くて集中出来ませんでした・・・w)
そして今回の旅の目的の一つでもあった、とある画材を求めてAさんと共に画材屋さんへ。Aさんが事前に幾つかの店舗をまわって聴いてくれていた事もあり、そしてイタリア語サッパリな私に代わって通訳してくれた事もあり、念願だった画材が手に入りました。。
日本では買えないものなので、本当に嬉しかったです!
Aさん、有難うございました!!・°・(ノД`)・°・
この日は最後にAさんと一緒にサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局に。800年の歴史を誇る世界最古の薬局です。
日本にも在りますが、値段は倍くらい違います。。
店の中も、そしてショッピングも堪能し、Aさんと別れました。
久々醤油味が恋しくなり、中華のお店に立ち寄りましたw
チャーハンと餃子が美味しかったです(因みに餃子はラヴィオリと表記されていました。笑)
この日も歩き回ったので疲れましたが、とても心地よい疲れでした。
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ひろぬま (木曜日, 18 10月 2012 00:38)
旅日記再開ですね,待ってました!!
basilica di santo spiritoのヴィリピーノ・リッピの壁画は見てみたいですね。
ヴェッキオ宮の棚の象嵌風装飾には驚きました。この時期のイタリアにこんな装飾があったんですね。天井の装飾も凄いですね。ヴァザーリというと『芸術家列伝』になってしましますが,本職は画家だったわけですよね。彼の壁画も見てみたいです。
世界最古の薬局がフィレンツェにあるのは意外でした。
日本でラヴィオリを見たら,小餃子と思えばいいんですね。
歩き回った一日,お疲れ様でした。
また,次回を楽しみにしています。
nanamonda (木曜日, 18 10月 2012 23:04)
☆ひろぬまさま
ご無沙汰しております!すっかり再開が遅くなってしまいました(^-^;)
リッピの作品、本当にずっと眺めていられる一枚です。写真を撮れない教会でしたので、良かったら画像をこちらからご覧下さい。
http://www.museumsinflorence.com/musei/museum_of_santo_spirito.html
ヴェッキオ宮では兎に角この棚に心惹かれたのですが、翌日このフィレンツェ風モザイクを集めた美術館に行ってまた感動!!でした。
また改めて日記に書きますが、その技術や美しさには圧倒されます(>_<)
そしてサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局は取り扱う商品が素晴らしいのは間違いないのですが、建物もとても美しく、落ち着く空間でした(^-^)
フィレンツェの滞在は他の都市より長めだったのもあり、結局なんだかんだで中華のお店には結構通ってしまいました(笑)
ひろぬま (土曜日, 20 10月 2012 23:16)
今晩は。
フェレンツェの美術館サイトで,リッピの壁画を見ました。いいですね!!マニエリズムなのに,どぎつい感じが無くて,画面いっぱい描きまくっているのに,重くない,何ともまいりました。感謝です。3回行った気持ち,解かります。
nanamonda (日曜日, 21 10月 2012 22:57)
☆ひろぬまさま
こんばんは。画像ご覧頂けましたか(^^)
リッピ親子やボッティチェッリの絵を見ていると、どことなくフジタを思い出す時があります。
イタリアの後はフランスに行くのですが、フランスではほぼフジタの絵画を巡る旅となりました。
好きなものは繰り返し見てしまうのも・・・フランスでも同じなのですが、まだまだ続く日記、どうぞ気長にお付き合いくださいませ(^^)