Firenze入りの翌日は、日帰りで初Milanoへ。
どうしても見たい一枚の絵に会いに行って参りました。
Firenzeからは電車で2時間程の距離です。私は貧乏旅行ですので(笑)、行きは凄く安いチケットを取った事もあり、3時間かかりましたσ(^-^;)
Milano Centrale駅は凄く広くて綺麗でした。
地下鉄に乗り換えて、Cad. Triennale駅まで。目的地はここから歩いて10分程・・・。
そう、説明など要りませんね。
レオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐(Cenacolo Vinciano)です。
この一枚を見る為だけにMilanoへ行ったといっても過言ではありません。
ハイシーズンなので、予約もかなり取るのが難しかったです・・・(^-^;)
でもこうやって観に行けた事、本当に嬉しかったです。
昔は写真が撮れたそうですが現在は撮影禁止ですので、出口付近にあったポスターを載せていますw
鳥肌が立った一枚でした。
たった15分間だけしか見られませんが、私にとってとても価値のある15分でした。
ダヴィンチの数少ない完成品であるにも関わらず、画材、場所、そして戦争など沢山の理由があり、保存という観点からかなり恵まれない作品でした。
それでも現在こうやって素晴らしい状態で見る事が出来るのは、何と運の良いことでしょうか。
完全予約制ですし、一度に入れるのは25名程。そして入る迄のシステムが少し面倒な部分もありますが、ここは本当に見ておくべき場所のひとつだと思います。
◀Santa Maria delle Grazie教会を後にし、次に向かったのはPinacoteca Ambrosiana(アンブロジアーナ絵画館)。
ここはヴァチカン博物館にあるラファエロの『アテネの学堂』のデッサンが収蔵されています。カラヴァッジョの『果物籠』なども有名です。
又、たまたまこの時はダヴィンチの特別展が開催されており、手稿が展示されていました。ダヴィンチの手稿を見る機会なんて滅多に無いので、かなり興奮でした・・・。
◀次の目的地は、そう、Duomo。イタリアゴシック建築の傑作です。サン・ピエトロ大聖堂に次ぐ建築を目指し、1386年に建設が始められました。完成はなんとそれから約500年後というから驚きです。
時間の関係上今回は上に登れませんでしたが・・・外から見ても充分に美しい!です。
個人的にかなりツボだったのはここ、スフォルツェスコ城(Castello Sforzesco)です。
ここは1450年にミラノ公爵フランチェスコ・スフォルツァがヴィスコンティ家の居城を改築したものです。現在は博物館として開放されています。
余談ですが、あちこちにヴィスコンティ家の紋章があるのですが、アルファロメオに似てるなーと思ったら、ヴィスコンティ家からとったものらしいです。知らなかった。
ここにはミケランジェロのロンダーニのピエタ像があります。
死の数日前迄制作していたと言われる作品です。
なかなか制作途中の作品は見る事が出来ませんので、貴重な一点です。
又、上階には陶器博物館も有りとても見応えがありました。割と近代の工芸作品も多く展示されており、美しいものが多くありました。
なんとここは無料なんです!こんなに沢山見れて無料なんて、なんとミラノの人は恵まれているのでしょう!
ここは美術がお好きな方には、オススメの場所です。
◀最後に訪れたのはPinacoteca di Brera(ブレラ絵画館)です。
ここは回廊になっており、一階部分が美大なんです。美術館は像の後ろにある階段を上って二階です。
ここは北イタリア・ルネッサンスの総本山とも言うべき美術館です。15〜18世紀を中心とするロンバルディア派、ヴェネツィア派の代表的な絵画を見る事が出来ます。
ここで有名な作品と言えば、ラファエロの「聖母マリアの結婚」、べッリーニの「ピエタ」、マンテーニャの「死せるキリスト」でしょうか。
しかしまわって行くと、ベッリーニのピエタが見当たらない!貸出中かしら・・・と肩を落としていたら、何と別室に特別室が作られ、その中で修復作業中でした!
額から外され、様々な機械や画材等が並ぶ部屋の中で絵は固定されていました。
こんな作業も滅多に見られるものじゃありません。
しかし名作になれば成る程、修復する方も緊張しそうですね・・・。
◀Pinacoteca Breraを後にし、20時過ぎの電車に乗る為に再び地下鉄に乗り、Milano中央駅へ。
夏の欧州は今回が初めてでしたが、何がビックリってこの明るさです。22時くらい迄明るいんです!上の写真で恐らく21時くらいなのですが、景色がハッキリ見えます。
Milanoは日帰りで回ったのでかなりバタバタしてしまいましたが、とても良い一日でした。
今でも眼を閉じたら、あの時見た最後の晩餐が浮かんできます。。。
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ひろぬま (土曜日, 25 8月 2012 20:16)
「最後の晩餐」はやはり凄いでしょうね。修復後をテレビで見たときは,驚き,その技術に感謝でした。
ミケランジェロのロンダーニのピエタ像は写真で見て,荒削りのときは,こうなるんだと思った記憶があります。専門の人には価値あるものなのでしょうね。
しかし,ミラノも凄い場所ですね。
写真も楽しく見ています。
(ミラノの緯度は北海道の稚内ぐらいなので,日没はけっこう遅いはずです。)
nanamonda (日曜日, 26 8月 2012 02:00)
☆ひろぬまさま
コメント有難うございます。
感謝されたというその気持ち、私も同感です。修復されなければ、現在の姿はなかったでしょうから・・・本当に素晴らしい事ですよね。
見た後に感謝の気持ちが湧いて来るような作品は・・・人生でどの位出逢えるでしょうか。最後の晩餐は、そんな貴重な作品でした。
ミラノは駆け足でしたので、次はもっとゆっくり時間をかけてまわりたいものです(^-^;)
いつも冬にばかり行っていたので、夏のヨーロッパの夜がこれほど長いとは思っていませんでした・・・。この後のパリでは、夜の9時迄部屋に西日が当たってとても暑かったんですよ(-_-;)
ナビン (月曜日, 27 8月 2012 12:42)
まだまだの暑中お見舞いを申し上げます。
まるで僕が行きたいっところの先取りを行っているようですね!
カラヴァッジオの果物籠の絵は、待ち受け画面にしてます。
最後の晩餐 。
いつの日か実物を前に立ちたいです。
でも、制限時間はあっという間ですネ!
nanamonda (月曜日, 27 8月 2012 13:57)
☆ナビンさん
コメント有難うございます。昨日迄本当に暑かったのですが、今日は台風の影響で風が強いです。しかし金箔作業時は閉め切らねばならず、ある意味真夏の暑さです(-_-;)そちらは如何でしょうか?
本当、ナビンさんのブログを拝見していると見たいものや行きたい所が凄く重なっていて私も勉強になります(^-^)(プラド美術館は行きたい美術館のひとつです。)
カラヴァッジョの作品は本当に沢山の場所で見ることが出来ましたが、果物籠とても素晴らしかったです。最後の晩餐はどうしても時間制限の関係でゆっくり見られないのが残念ですが・・・ミラノにもし行かれるのであれば、オススメです!!(>_<)ノご予約をお忘れなく!!(笑)
M (水曜日, 29 8月 2012 11:29)
町も美術品も凄いですね。
写真を拝見するだけでもワクワクします。
「最後の晩餐」ブログを拝見して物凄く本物を見たくなりました。
nanamonda (水曜日, 29 8月 2012 16:23)
☆Mちゃん
Milanoはとても綺麗な街でした。お店も歩いている人もお洒落で(^-^)
最後の晩餐は私も今回初めてでしたがとても感動し、心から行って良かったと思いました。(出来ればもう一度行きたいです。)
Mちゃんも次にヨーロッパに行かれるときは、候補に入れてみては如何でしょうか(^-^)ノ